2ちゃんねるの削除ガイドラインとは?誹謗中傷の実態や削除方法

2ちゃんねるで誹謗中傷を発見した際に書き込みを削除する方法を理解していれば、どのように対処すれば迅速な対応ができるのかが把握できるため、自身の社会的信用が保ちやすくなります。

しかし、2ちゃんねるの書き込みを削除する方法の知識を保有していない場合は、自身に対する誹謗中傷にどのような対策をすればよいのかが理解できません。そのため、2ちゃんねの削除ガイドラインについて明確に理解しておく必要があります。

2ちゃんねるの削除ガイドラインとは

2ちゃんねるの削除ガイドラインとは、具体的にどのような内容が削除対象になるのかが細かく記載されている指針です。削除要請をすればすべての投稿を削除できるわけではなく、ガイドラインの内容に沿って投稿の削除をおこないます。

参考:削除ガイドライン

例えば、個人や法人に対する書き込みの取り扱い、投稿目的による削除対象、削除依頼をする際の注意点などが細かく記載されています。2ちゃんねるの削除ガイドラインを把握すれば、どのような投稿が誹謗中傷扱いとなって削除できるのかが理解が可能です。

2ちゃんねるの誹謗中傷の実態

2ちゃんねるは匿名で不特定多数の方々が書き込める掲示板であるため、1日にたくさんの意見が集まります。そのため、物事を良いと評価する意見もあれば、特定の人物や企業に対して誹謗中傷する書き込みをしている場合もあるのです。具体的に2ちゃんねるで誹謗中傷と認識される書き込みには、以下の2つがあります。

  • 名誉棄損に該当する書き込み
  • 個人情報や写真などの流出

2ちゃんねるの誹謗中傷の実態を理解し、自社が誹謗中傷の被害に遭った際に適切な対応ができるように努めてください。

名誉棄損に該当する書き込み

2ちゃんねるでは、個人や企業を特定して名誉棄損に該当する投稿をされる場合が多く見受けられます。名誉棄損とは、不特定多数が把握する可能性がある状態で個人や企業に対する評価を下げる行為です。

ある企業は不正経理をおこなっていると書き込まれたり、アルバイトの学生が顧客に対して暴言を吐いたと書き込まれたりと嘘の情報を事実のように書き込まれた場合は名誉棄損に該当する可能性が高いです。

一方で公共の利益を目的としていて、かつ、真実である証拠があって内容が真実であれば、名誉棄損に該当しません。名誉棄損の定義を理解したうえで、2ちゃんねるの自社に対する書き込みが名誉棄損に該当するのかを確認してください。

個人情報や写真などの流出

2ちゃんねるでは、本人の同意がない状態で第三者が個人情報や写真などを流出してしまう場合があります。個人情報や写真などの流出が流出してしまうと、以下のような被害をうける恐れがあります。

  • 用事がないのに電話やメールを送信される
  • 自社に対する身に覚えのない噂話を聞く
  • 郵便物が大量に届く

上記のように2ちゃんねるで個人情報の流出被害を受けてしまうと、不快な思いをしてしまう場合や会社の業務に支障をきたしてしまう可能性が高く、自身の個人情報を守るためにも、2ちゃんねるで個人情報や写真などの流出被害に遭った場合は迅速な対応が求められます。

2ちゃんねるの書き込みを削除する際のポイント

2ちゃんねるの書き込みを削除する際のポイントには以下の3つがあります。

  • 削除ガイドラインを確認
  • 削除依頼を公開
  • 削除される投稿と削除されない投稿を把握

削除ガイドラインを確認

2ちゃんねるの書き込みを削除する際は、削除ガイドラインを事前に確認する必要があります。削除ガイドラインにどのような書き込みが削除対象になるのかが具体的に記載されているからです。例えば、特定の個人に対する書き込みの場合は、以下のように削除のルールを設けています。

一群:公開されているもの・情報価値があるもの・公益性が有るもの・等は削除しません。削除の可否は統括が判断します。

二類:外部から確認できない・責任や事象に無関係な情報は削除対象です。公開されたインターネットサイト・全国的マスメディア・電話帳で確認できる・等、隠されていない情報については削除しません。

三種:誹謗中傷の個人特定が目的である・文意により攻撃目的である等の場合は全て削除対象になります。

引用:削除ガイドライン

つまり、特定の個人に対する書き込みの場合は、書き込みされた本人が不利益を被る内容であれば削除できます。また、2ちゃんねるでは法人や公的機関に対する誹謗中傷に関しては原則放置であると明記されています。ただ、電話番号に関しては明らかに公的なもの以外は削除対象と設定されています。

削除依頼を公開

2ちゃんねるで書き込みの削除依頼をした場合は、基本的にインターネット上で公開されます。したがって、削除フォームへ記載した情報や削除理由がそのままスレッド内に掲載されて第三者に見られたとしても、問題ないような内容を記載してください。

2ちゃんねるでは、削除人と呼ばれるボランティアのユーザーが公開された削除依頼情報を元に投稿内容の削除を決定します。場合によっては削除人が削除依頼情報を確認できていない可能性があるので2週間を目途に問題の書き込みが削除されているのかを確認してください。

削除依頼を送信してから2週間が経過したのにも関わらず、音沙汰が一切ない場合はメールで催促のお知らせをする必要があります。

削除される投稿と削除されない投稿を把握

2ちゃんねるで書き込みの削除を依頼したい場合は、削除される投稿と削除されない投稿を把握する必要があります。削除される投稿と削除されない投稿は、以下の2つの基準を用いて確認します。

  • 削除したい書き込みは誰を指す内容なのか
  • どのような内容が記載されているのか

削除したい書き込みは誰を指す内容なのか

2ちゃんねるでは、書き込まれた人物を以下の4つに分類して削除対応する範囲を適切に定めています。

投稿の対象となる人物説明
法人・団体・公的機関裁判所の仮処分命令なら削除が可能だが、基本的にはどんな書き込みに対しても放置
政治家や芸能人などプロとして活動している人物・有罪判決の出た人物すでに公開された情報に対しては削除がむずかしい
創作活動で対価を得ている人物・板の趣旨に関係する職種で責任問題が発生する人物公開アカウントに投稿した内容の転載は削除できないが、話題と無関係な情報は削除できる
上記のどれにも当てはまらない人物明らかに個人が特定できる誹謗中傷のすべてが削除対象になる

上記の表で自身がどの人物に当てはまるのかを確認したうえで、対象となる投稿は削除できるのかを確認してください。

どのような内容が記載されているのか

個人に対しては掲示板の趣旨にそぐわない内容や情報価値がないと判断されれば削除される可能性があります。ただ、情報価値があると判断された場合は私生活の情報でも削除されない可能性があります。ガイドラインを確認したとしても投稿が削除対象なのかが把握できなかった場合は、弁護士へ相談してください。

また、電話番号が掲載された場合は削除、メールアドレスは趣旨説明がされずに掲載されているのなら削除対象になる可能性が高いのが実情です。

2ちゃんねるの書き込みを削除する方法

2ちゃんねるの書き込みを削除する方法として、以下の3つが挙げられます。

  • 削除要請板のフォームから削除依頼
  • 風評被害対策会社への依頼
  • 弁護士に依頼

削除要請板のフォームから削除依頼

2ちゃんねるの書き込みを削除する方法として、削除フォームから削除依頼をすることが挙げられます。削除要請板の削除フォームは誰でも確認することができるため、弁護士への依頼を検討しているとの記載をすれば、誹謗中傷の抑止力にもつながります。

一方で削除要請板のフォームで削除依頼をした結果、逆上した加害者の嫌がらせがさらに過激化してしまうかもしれません。そのため、フォームから削除依頼をする前に運営者へ削除依頼メールを送信してください。

運営者へ削除依頼メールを送信する際は、どの書き込みがどのような権利を侵害しているのかを具体的に記載することが大切です。ただ、2ちゃんねるで書き込みをしている方々にも発言の自由があるため、削除依頼メールを送信しても必ず削除されるとは限りません。

風評被害対策会社への依頼

2ちゃんねるの書き込みを監視する方法の1つとして、風評被害対策会社への依頼が挙げられます。風評被害対策会社へ書き込み削除を依頼すれば、誹謗中傷された場合に容易に対策できるからです。

2ちゃんねるで自身を誹謗中傷されてしまった場合、ほかのサイトに情報が転載されて事実無根の噂が日に日に拡散されてしまう可能性があります。事実無根の噂で心身ともに疲弊することを防ぐためにも、2ちゃんねるにおける誹謗中傷には厳正な対処をする必要があります。

弁護士に依頼

2ちゃんねるの書き込みを削除する際は、弁護士に依頼することも1つの手です。書き込みの削除を弁護士に依頼すれば、依頼主のプライバシーに配慮したうえで投稿の削除ができるからです。

また、弁護士であれば裁判所から削除命令を出しやすくなるため、ほかの方法と比較して投稿が削除される可能性があります。弁護士へ依頼することで、発信者情報開示請求で投稿者を特定したり、投稿者に対する損害賠償請求や刑事責任を追及したりすることも可能です。

投稿内容を削除できる可能性をさらに高めたいのであれば、弁護士への依頼を検討してください。

まとめ

2ちゃんねるで自身や企業に対する誹謗中傷投稿を見つけた場合は、2ちゃんねる削除ガイドラインを確認して削除できる書き込みなのかを確認してください。また、削除に値する書き込みの場合は、削除要請板の削除要請フォームから削除依頼や弁護士への依頼を早期にすることが大切です。

2ちゃんねるで事実無根の噂を流されて容易な対策を実現したいのであれば、風評被害対策会社への依頼を検討してください。風評被害対策会社へ依頼すれば、2ちゃんねるで誹謗中傷されることを防げます。

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